2025年、日本ではガソリン価格の税率の廃止に向け、一時は値下げの動きがありましたが、中東情勢の緊迫化による原油価格高騰と円安の影響で急速に値上がりしています。
なぜ値上がりしているのか?日本が打ち出した対策は?現時点での状況と情報を確認していきましょう
なぜ値上げするのか?
ガソリンの値上げには、中東情勢が影響しています。
アメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃を機にホルムズ海峡が閉鎖されました。
ホルムズ海峡は世界の原油の約2割が通過します。日本が輸入する原油の8−9割はホルムズ海峡を通ってきています。ホルムズ海峡閉鎖により、原油が輸入できなくなるのがガソリン値上の主な理由になります。
日本の対応は
石油情報センターが3月11日に発表したガソリン1Lあたりは、前週より3.3円高い161円でした。昨年末暫定税率の廃止により155円前後で推移していました。
○政府により主な対策は以下の通りです。
・石油備蓄の放出
高市首相は16日にも日本単独で石油備蓄の放出を行うと表明しています。ちなみに日本の石油備蓄は合計約254日分あり、国家の備蓄と民間備蓄、産油国共同備蓄の合計量です。これはかなり手厚いレベルとなっています。
・燃料油価格激変緩和措置の始動
首相は1Lあたり200円になる可能性も否めないと述べています。燃料油価格激変緩和措置とは具体的に、国が元売業者に補助金を支給し卸売価格を抑制する仕組みです。
石油だけでなく、軽油・重油・灯油なども同様の措置を考えていると言います。
・ガソリン補助金
政府は元売業者に対し、3月19日分の出荷分から新たなガソリン補助金導入をきめ、ガソリン価格が170円を超える分については全額補助をする方針としました。
駆け込み給油と危険

大幅値上げに備え、全国のガソリン店では駆け込み給油が長蛇の列になっています。
ガソリンをセルフ化することで燃料の価格を抑えることができるため現在では40%弱がセルフ化しています。
しかし消防法で燃料は「危険物」と定められているほど取り扱いには注意が必要です。静電気ですら爆発を引き起こす可能性があります。
”より多く”と求めすぎ、ガソリンスタンドでは禁止されている「継ぎ足し給油」はとても危険な行為です。
・火災のリスク
ガソリンの吹きこぼれにより静電気などで引火・火災の原因になります。
・故障
タンクの空きスペースに液体が流れ込むとキャニスターという部分が目詰まりの原因になります。キャニスターの交換には数万円の修理費が必要となるケースもあります。
給油の正しいルールは、オートストップ機能があるので、それ以上は継ぎ足さないようにするのが決まりとなっています
まとめ
世界の影響を受け、日本でも大きな打撃となる今回の石油高騰。
真面目な日本のおかげで備蓄や補助金などの対策を繰り出していけますが、長くは続きません。本当に微々たるものかもしれませんが、買い物や遠出などできる限り控えられるところは控えて、必要なところに石油を回せるようにしてみませんか?
駆け込みガソリンの末、事故が起きないことを祈りたいところです。
また、ガソリン以外にもさまざまなものに使われている石油。今後の影響もチェックをしておきましょう。



コメント